フリーランスへの転身によるメリットと魅力
IT業界では、会社員としてキャリアを積んだうえで、フリーランスへ転身する人が増えている。会社員とフリーランス、ともに取り組む仕事内容自体に大きな違いはない。安定した雇用を捨てて、フリーランスに転身する大きな魅力の1つが自由度の高さだ。
会社員は、採用時に結んだ契約内容に従って業務を行うことが基本となるため、勤務地1つとっても個人では決められない。一方、フリーランスは文字通り自由に活動できるため、その日の気分でコワーキングスペースや自宅など、仕事場を変えられる。中には避暑地を利用する人も多く、仕事のモチベーションに繋がる環境を自分で選べる点は大きなメリットだろう。
また、高収入への期待値の高さもフリーランスの魅力だ。会社員の給料は、役職やキャリアといった総合的な部分で判断される。年功序列の制度が色濃く残る日本では、高い成果を出しても、キャリアの浅さを理由に正当な報酬を貰えないケースは珍しくない。
しかし、フリーランスは仕事内容や報酬などのクライアントとの交渉は、自分自身で行うことが基本となる。キャリアが10年に満たないエンジニアでも、能力が高ければ平均を大きく上回る年収を稼ぐことも可能だ。環境とともに、収入も仕事を続けていくうえで大事なモチベーションだろう。
努力が報酬という結果で反映されるのも、フリーランスだからこそのメリットだ。ただし、クライアントの言いなりにならないよう、対等な条件で交渉を進めるコミュニケーション力が必要となる。